マイケル・ジャクソン - 男の肖像

男の肖像身体美学講座 Fhysical Aesthetics

マイケル・ジャクソン

顔斜め前

2012年1月4日

世界最大級のポップスター、説明はこれだけで十分だろう。
だが当欄の趣旨に合うのかどうか微妙で特異な個性を持つ。
彼の本当の肖像はどこにあるのか。
彼にとって肖像とは何なのか。

若年期から整形手術を重ね、晩年は原型を留めていないからだ。
美学の標語にあるように、顔は人格の看板。
人工的に作られた容貌は彼の人格を映しているのか。

子供時代の容姿は普通の黒人少年だった。
つまり黒人の普遍的特徴を持っていた。
だがスターとして成長するにつれてその特徴が消えていく。

かわりに白人的な特徴に変化していく。
造作はもとより頭髪や肌の色までが。
(ただし肌の色は病気が原因だという。)

画像はまだ黒人の特徴が残るいわば中間期。
この後さらに変化していく。変化しなかったのは表情だけ。
つまり表情筋をいじらない限り、表情は変化しない。
晩年は黒人的特徴がほとんど消え、限りなく白人に近い。
いったいその変化は何を意味するのか。

音楽界には黒人のスターが他にも少なくない。
だが彼のような事例は他に見られない。
ダイアナ・ロスやホイットニー・ヒューストンなどの女性スターでも。

大スターになるほど、人格を維持するのが難しくなる。
イメージに縛られ、破滅する例も珍しくない。
繊細な彼は常に格闘していたと想像される。
彼の死因は薬物事故だという。

では事故がなければ今もまったく健在だったのだろうか。
人格の看板を見る限り限界が近かったのかも知れない。