坂本龍馬 - 男の肖像

男の肖像身体美学講座 Fhysical Aesthetics

坂本龍馬

顔斜め前写真

2012年3月6日

明治維新、すなわち文明開化直前の時代でぎりぎり間に合った。
リアルな肖像が。つまりかなり鮮明な写真が残された。
だが歴史上の人物として人気なのは、その個性故だろう。

若くして稀有広大なビジョンを掲げ、明治維新に貢献した。
おりしも長く低迷し、混迷を深める今の日本社会。
平成の龍馬の登場を待望する声をよく聞く。

最近存在感を高めている橋下大阪市長が、候補との見方もある。
では龍馬なら本当に時代を変えられるのだろうか。
筆者の私見としては、少し人気が先行していると感じる。
彼が傑出した魅力的な人物だからこそだろうが。

彼は歴史上の偉人としては致命的な失敗をしている。
それは若くして暗殺されてしまったこと。
故に歴史への影響力も中途で途絶えてしまった。

激動の時代、命の危険に満ちていたはず。
時代を動かす偉人は生き延びなければならない。
どんな大器も死ねば終わり。まず生きることがすべての前提。

戦国の革命児、織田信長の生涯は戦に始まり、戦に終わる。
絶体絶命の危機も度々あったが、臨機応変な危機管理で回避。
半世紀舞台に立ち続けたからこそ時代を変えることができた。
最後は天才らしからぬミスで、あっけなく閉じた。
しかし天下布武のビジョンはほぼ達成している。

それだけに龍馬暗殺は非常に残念なできごと。
ただ天才は自ら墓穴を掘ることも多いのも事実。
橋下大阪市長には墓穴を掘らないよう願いたい。