室伏広治 - 男の肖像

男の肖像身体美学講座 Fhysical Aesthetics

室伏広治

投げる瞬間 正面顔アップ

2012年7月16日

父もハンマー投げの選手で、アジアの鉄人と言われた。
長い間アジアで無敵だったからだ。
だが世界の壁を越えることはできなかった。

父と同じ道を選んだ彼の歩みは、父とよく似ている。
国内では無敵でも、やはり世界の壁は厚かった。
日本人としては素晴らしい体格だが、世界に出ると違う。

同種目の選手としてはスリムで軽い部類。
彼は体格差をカバーするために技術を磨く努力を重ねる。
知的な彼は様々な練習法を考え実践、成長を続ける。
歳を重ねるほど成長する姿は父とそっくり。

徐々に世界との差はなくなり、ついに父を超える。
父の果たせなかった夢、世界の頂点に立つ。
投擲種目ではアジア人初の五輪金メダル。

母の血も生きているのだろう。
母は欧州出身の白人で、槍投げの選手だった。
父も当然日本人としては恵まれた体格。
日本人離れした体格は生まれるべくして生まれた。

両親のなれそめは母の一目惚れだったという。
競技中の父の勇姿を見てのことだ。
彼にも女性ファンは多いらしい。
彼がどんな相手を選ぶか、いろんな意味で興味深い。

彼は単に体格が素晴らしいだけではない。
体型もきれいだが、何より姿勢美が素晴らしい。
スポーツ界でも随一、その点でも日本人離れしている。
技術、動作の洗練が美を生んだと考えられる。

「ゴルゴ13」の作者さいとうたかお氏も惚れている一人。
彼はゴルゴ13のイメージそのものだという。
実写版で彼に演じてもらうのが夢だというがはたして。

彼にとってロンドン五輪は、選手生活の集大成となる大会。
父も三十代後半で記録を伸ばしていた。
ぜひ二個目の金メダルを期待したい。
今度は直接表彰台で首にかける形で。